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- Dr.三浦の原点
最初は医師ではなく、
ジャーナリストになりたかった
Q.医師を目指されたきっかけは?
実は最初は、医師ではなく、ジャーナリストになりたかったのです。
ですが、母親が看護師だったこともあり、医学部と法学部を受けたところ、医学部にだけ合格して、医師の道を歩むようになりました。
医学部に合格した後は、高校時代からラグビーに熱中していた「ラグビーおたく」だったこともあり(笑)、ラグビーのスポーツドクターを目指しました。
しかし、実際に整形外科に行ってみると、全員が全員、やりたいスポーツのドクターになれるわけではないことを知り、さらに極小未熟児として生まれた甥っ子のケアをしているうちに、小児科に興味を持つようになって、小児科医として最初のキャリアをスタートさせました。
Q.医師としてのキャリアを教えてください。
私の医師としてのキャリアはとても変わっていて、大学病院などにずっと在籍しているのが普通だと思うのですが、父親ががんで亡くなったタイミングで、それまで勤務していた大学病院を退職し、次は海外航路の船医になりました。
神戸からオーストラリアに行く、豪華客船の医師です。
その間も、今、当クリニックで行っている自然療法などの勉強を続けていました。
普通の医師が朝から晩まで働いている間、私は鍼灸やアロマセラピーなどを習いに行っていたのです。
そして15年前ほどに、当時は私も若くて生意気だったので(笑)「がんは西洋医学だけでは治らない」と考えて、マンションの普通の部屋を借りて、そこでセミナーや料理教室、個人セッションなどを始めました。
それが、今、当クリニックの1つ下の階にある「自然療法研究所 花音(かのん)」の前身です。
そうした活動を行っているうちに、重病患者様が大勢お越しになるようになり、「これは検査ができないと対応が難しい」と思って、みうらクリニックを開院するにいたりました。
最初は今の半分のスペースくらいしかなく、「カウンセリングさえできればいい」と考えていたのですが、気がつけば今の規模になっていました。
日本人の医療に対する概念を変えたい
Q.普段の診療以外にも、セミナーや講演会などで忙しい日々を送られていますが、 その原動力は?
皆様が楽しそうにしていたり、元気になられたりしている姿を目にすることですね。
きっとそれが、原動力になっているのだと思います。
あと、哲学者・教育者であるルドルフ・シュタイナーが、「真の医学とは教育である」と言っていますが、それを実践したいという思いも、パワーの源になっているのではないかと思います。
「上医・中医・下医」という言葉があり、「上医は政治を変える」「中医は人を治す」「下医は病気を治す」という風に言われていますが、上医とまではいかなくても、日本人の医療に対する概念を変えたいと考えています。
医師が治療内容を押しつけるのではなく、また、患者様の方も治療を医師任せにするのではなく、「患者様が、自分で自分の体を治す」という考え方へ変えていければと思っています。
考えてみれば、これは当たり前のことですよね?だって、「自分の命」なのですから。
究極的には、ダライ・ラマが「人は幸せになるために生きている」と言っている通り、「幸せになっていい許可を、自分自身に出せる環境」を作り上げるのが目標です。
がんなどの難病患者様にしても、「病気を治すこと」だけが人生の目的になるのはもったいないと思います。
また、病気がない=幸せかといえば、そうではなく、病気がなくても自ら命を絶たれる方が、この国にはたくさんおられます。
皆様、「幸せになってはいけない」「幸せになれるわけがない」と思っているのです。
それが日本人の国民性なのか、教育の影響なのかはわかりませんが、「我慢しなければいけない」と考えています。
そうした状況を変えて「幸せになりましょう」という話なのです。
Q.休日は何をして過ごしていますか?
妻と映画やコンサートや旅行に行ってリフレッシュしています。
そのほか、これは「休日の過ごし方」とはいえないかもしれませんが、セミナーに参加したり、講演会を行ったりしています。
大変ありがたいことに、色々なところから講演のご依頼を頂戴していて、一時期は年間50本程度、講演会を行っていました。
今でも、ご依頼いただいたら、色々なところへ講演しに行っています。
Q.趣味は何ですか?
無趣味人間なので、「仕事が趣味」と言いたいところですが…カメラが趣味ですね。
このクリニックを開院する前は、プロカメラマンに混じってアラスカに行き、大自然やグリズリーを撮影したりしていました。
アラスカには、撮影のために数回行きました。
Q.お話を聞いていると、非常に好奇心旺盛という印象を受けるのですか?
そうですね。
好奇心だけで動いているといえるかもしれません(笑)。
旺盛な好奇心があり、その中で特に特化しているのが、医療に対する好奇心です。
「人間の体はどうなっているのか?」「どうすれば病気は治るのか?」という好奇心が、根底にあります。
スタッフに言わせれば、「治療おたく」とのことですが(笑)。