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目の前の患者様を家族だと考えた二人三脚の治療
Q.診察をされる際、意識されていることを教えてください。
「患者様が自分の家族だったらどうすべきか?」と常に自問自答しています。
そのため、自分や自分の家族にしたくない治療は進めません。
たとえ患者様が望んでいたとしても、目の前の患者様に嘘をつきたくないんです。
また診療の際には、しっかりと対話することを大切にしています。
お話しすることで、患者様自身の気持ちを整理することにもつながりますからね。
症状のことだけを淡々と述べるのであれば、機械やAIで良いじゃないですか。
パソコンを見ながらではなく、患者様の目を見て話す。
それが当院のモットーです。
Q.初めて来られた患者様には、まずどんなお話をされますか?
まずは、「ご自身で治したいのか治したくないのか」を伺っています。
というのも、私たちは単に薬を処方することが仕事ではありません。
病気を治すためには、医師だけではなく患者様自身にも覚悟を持って取り組んでいただく必要があります。
そのため、まずは患者様自身のご意向を伺った上で治療方針を決めていきます。
また、治療で何よりも重要なのは「目的」です。
「何のために元気になりたいのか」「病気を治して何をしたいのか」など、強くイメージを持っていただくことで病気は早く治りやすいと考えています。
なぜなら、脳は善悪や時系列を認識できないからです。
過去の辛い経験を思い出す、将来の不安なことをイメージすると、体はその時と同じ状態に陥ります。
つまり、「どうしてこんなことになってしまったんだろう」「あの習慣が、がんを引き起こしたのかも」など、考えれば考えるほど気持ちは落ち込んでしまうんです。
それってもったいないじゃないですか。
元気になるためには、ネガティブなことは考えずに前を向く。
そして、患者様がなぜ元気になりたいのか、どんなことをやりたいのかを私自身も把握した上で、一緒に治療を始めていきます。
ちなみに、脳をポジティブな状態にさせるために、私がいつも患者様におすすめしているのは「3行手帳」です。
寝る前にその日できたことを3つ書いてもらうことで、脳もポジティブな状態になり自然と良い方向に物事が進んでいきます。
ぜひ習慣づけていただきたいですね。
Q.病気に悩まれている方にメッセージをお願いいたします。
今の時代、昔と比べると医療の幅はグッと広がりました。
江戸時代であれば、治療できなかった病気も治るんです。
しかも、日本は世界中の様々な国と比較しても医療が受けやすく、非常に恵まれていると思います。
高齢化が進む世の中では、長生きすれば病気になる確率は当然上がります。
もうこれはコインの裏表のようなもので、良いと悪いというわけではないんですね。
大切なのは、医療を上手に使いながら、どうやって生きていくかということ。
治療をゴールにせず、どうしたら毎日幸せに生活できるのかにフォーカスしていただきたいです。